天候
早い、理想的な夏
赤ワイン
バランス、繊細なタンニン、調和
白ワイン
フレッシュ、正確、バランス
熟成ポテンシャル
15〜25年
天候は時に読みにくく、さらに春の畑仕事はロックダウンの影響で一から組み直しになりました。ブドウの生育ステージはどれも例年より早く進み、最後には理想的なインディアン・サマーが訪れた2020年は、生産者にとってはまさに挑戦の連続でした。それでも、夏は収穫にとって申し分ない気候に恵まれ、ワイン造りは落ち着いて丁寧に進められました。今日の2020年産ワインは、アルコール・酸・タンニンの均整が取れた、非常に優れた仕上がりを見せています。長期熟成にも十分耐えるポテンシャルを持つヴィンテージです。
赤ワイン
メルロの収穫は、最も早熟な区画では9月初旬から始まりました。その後9月20日頃には広く本格化し、続いてカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンへと移り、10月初旬に全ての収穫が完了しました。
初期テイスティングでは、非常に魅力的なヴィンテージであることがはっきりと感じられます。 若いうちから楽しめるバランスの良さを持ちながら、熟成向きのキュヴェには発展の余地も十分あります。親しみやすさと将来性のどちらも備えた二面性のあるスタイルです。
辛口白ワイン
一番早い区画では、ソーヴィニヨン・グリとソーヴィニヨン・ブランの収穫が8月15日過ぎからスタートし、暑い夏でありながら、ブドウはしっかりとした酸を保つことができました。
熟度が高まった果実は、凝縮した甘みと旨みをもち、そこに爽やかさが美しく寄り添っています。豊かな質感と張りのある緊張感が、鮮やかな均衡を描くような仕上がりです。
甘口白ワイン
貴腐菌の定着は9月中旬頃とやや遅く、選果しながらの最初の手摘みは短期間に集中し、多くの人手を必要としました。大変な労力を要しましたが、その結果はしっかりとグラスに表れています。
2020年の甘口白は、熟した果実のニュアンスと心地よいフレッシュさを兼ね備えた、美しいバランスのあるスタイルが特徴です。一方で乾燥の影響により収量は減少し、例年よりも希少なヴィンテージとなりました。
ロゼ・クレレ
ロゼ用ブドウ品種の収穫は8月中旬過ぎから始まり、果実の新鮮さを保つため、日の出前後の涼しい時間帯に行われました。そのおかげで、果実味とみずみずしさが際立ち、魅力的な酸をもつロゼに仕上がっています。