繊細な香りをまとう
エレガンス
どこかイベリアの気配を感じさせるカベルネ・フランは、 スペインのバスク地方を起源とし、氷期の後にピレネー山脈を越えてフランス南西部へ広がったと考えられています。 アッサンブラージュの相性は抜群で、補助品種として理想的な存在です。 その魅力に、しなやかなフィネス、みずみずしい酸、そして気品ある熟成力が挙げられ、誰もが思わず惹きつけられるようなブドウ品種です。
官能プロフィール
早熟
晩熟
まろやか
酸味
軽やか
力強い
カベルネ・フランの素顔
中くらいの房に、小粒で丸みのある実を付けるこのブドウは、派手さはないものの、ボルドーの赤ワイン用ブドウ品種の約9%の栽培面積を占めています。早熟のメルロと晩熟のカベルネ・ソーヴィニヨンのちょうど中間の時期に収穫されるため、 霜害・乾燥・うどんこ病(オイディウム)などに対して丁寧なケアが欠かせません。ボトリングされると一気にエレガンスが花開き、赤い果実や花を思わせる繊細な香りがチャーミングな魅力を添えます。まさに、一度味わえば忘れられなくなる存在です。
グラスの中では
外観
カベルネ・ソーヴィニヨンと比べるとやや淡めの色調。
香り
フランボワーズやスミレを中心に、多彩で奥行きのあるアロマ。
味わい
心地よいフィネス、フレッシュな酸、細やかなタンニン、繊細で上品な余韻。
アッサンブラージュで
カベルネ・ソーヴィニヨンの力強さをやわらげ、 メルロの丸みをそっと引き立てる。
知っておきたいポイント
- カベルネ・フランは、ボルドーで最も古い品種の一つ。
- カルメネ系の一種で、名前はラテン語の「カルミニウム(carminium)」に由来する。
- ポリフェノール(タンニンの構成要素)が豊富で、長期熟成に向くワインを生む。
- リブルネでは「ブシェ」、ピレネー=アトランティックでは「ブシー」、ロワールでは「ブルトン」、スペインでは「アチェリア」など、地域によって異なる名前を持つ。
カベルネ・フランに出会える場所
ボルドー全域で栽培されており、特に粘土石灰質や砂質のよく日が当たる土壌を好みます。もっとも存在感を放っているのはサン=テミリオンで、栽培面積の約3分の1を占めています。メドックやグラーヴなどの左岸でも少量栽培されており、その優雅なニュアンスは欠かせない要素となっています。
その他の赤ワイン用ブドウ品種
So Bang