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揺るぎない個性

ゆるやかに起伏する美しい風景、豊かな歴史、そして緻密に造り込まれた赤ワイン。フロンサックの魅力は決して偶然の産物ではありません。ワイン生産者たちが日々情熱を注ぐテロワールは、まさに自然が生んだ宝物のような存在です。

フロンサックのブドウ畑の特徴

重要ポイント

  • フロンサック、サンテニャン、ラ・リヴィエール、サンミシェル・ド・フロンサック、サンジェルマン・ラ・リヴィエール、サイヤン、ガルゴンといった7つの村にまたがる800ヘクタールのブドウ畑に、100戸の生産者が従事しています。
  • リブルヌに近い、ボルドーから約30kmの絶好の立地。石灰質の台地と粘土石灰質の斜面からなるこの地にイル川とドルドーニュ川がもたらす微気候が相まって、ブドウがしっかりと成熟します。
  • 2011年以降、AOPの仕様書に農業環境対策が盛り込まれ、現在では85%の生産者が環境認証を取得。ここでは、ブドウ栽培と環境保全の両方が重視されています。

フロンサックとそのワインが愛される理由

  • 卓越したテロワールにふさわしい、心揺さぶる高品質のワインがあるから。
  • 磨き抜かれた技と熱意、そして造り手の個性がしっかりと反映されたワインがあるから。
  • トスカーナ地方を思わせる、実に美しい丘陵の風景を楽しめるから。
  • 長年にわたり環境保全を重んじる生産者たちの姿勢を感じられるから。
  • 大部分が家族経営のシャトーは、長い歴史の守り手となっているから。
  • 豊かな文化遺産、趣のある村々、美しい自然があるから。シャトーやワイン街道巡りだけにとどまらない無限の楽しみがあります。


知識

ぜひ知っておきたいフロンサックの3つの情報

このアペラシオンについて、さらに興味深い逸話をご紹介します。

フロンサックは、同地区内に佇むさらに小さな地区、カノン・フロンサックと多くの共通点を持っています。とはいえ、このAOPについても語るべきことが多くありますので、専用のページにてご紹介しましょう。

有名なリシュリュー公爵の大甥が、「フォリー(狂気)」と呼ばれる贅を尽くした邸宅を建てる場所として選んだのは、ここフロンサックでした。その壮麗きわまる館で開かれた華やかな宴の評判は、太陽王ルイ14世の宮廷にまで届いたと言われています。

昔むかし、フロンサックは「フロンキアクス」と呼ばれていました。なぜそのことが分かったかというと、カール大帝の宮廷記録官エジナールが、8世紀にこの地名を記録していたからです。

土壌の特徴

フロンサックの魅力は、きわめて多様なその土壌構成に秘密があります。アステリア石灰岩の台地、「フロンサックのモラッセ」として知られる美しい粘土石灰質土壌の斜面があり、丘の麓には粘土・ケイ質が点在しています。

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このモザイク状の地質で構成される土壌を、水が過不足なく理想的に循環します。その結果、非常に豊かで複雑性に富んだワインが生まれます。一方、品種にはそれぞれ土壌の好みがあり、メルロは冷涼な粘土石灰質土壌を、カベルネ・フランは石灰質や砂質の土壌を好みます。カベルネ・ソーヴィニヨンはより温かく乾いた土壌で最も良く育ちます。

時を遡る

イル川とドルドーニュ川の美しい景色を一望できるフロンサックの丘は、このアペラシオンの歴史を語る場所でもあります。

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かつて、ここに戦略的地点としてガリア人の主要な市場が開かれました。後にローマ人の祭壇が設けられ、さらに770年頃にはカール大帝が築いた壮大な要塞がそびえました。

8世紀になると、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の要衝に位置するフロンサックは、宗教活動の中心地として大いに栄え、修道士たちが丹精込めて良質なワインを造り始めました。そして、約3世紀におよぶイングランド占領期には、これらのワインがイングランドへ運ばれ、徐々に名を高めていきました。

1663年、リシュリュー公爵がフロンサック公領を取得すると、その一族はこの地のワインをさらに世に知らしめました。18世紀、リブルヌ地方のワインの品質と評判は飛躍的に高まり、海上交易の発展がフロンサックをボルドー屈指の名醸地へと押し上げました。そして、その評判は今でも揺るぎないものとなっています。

ワインセレクション

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