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小さくても志の大きいアペラシオン

フラン・コート・ド・ボルドーは、ボルドーの中でも最も小規模なアペラシオンの一つですが、個性に欠けることはありません。魅力に満ちた丘が複雑に連なるこの土地は、「ボルドーのトスカーナ」とも呼ばれ、力強い赤から優雅な白まで、優れたワインの産地となっています。

フラン・コート・ド・ボルドーのブドウ畑の特徴

重要ポイント

  • 435ヘクタールの小さなブドウ畑は、サン・シバール、タイヤック、そして名前の由来にもなったフランの3つの村にまたがり、37戸の生産者と2つの協同組合を有しています。
  • イル川とドルドーニュ川の谷に挟まれた丘陵に位置するブドウ畑は、サン・テミリオンの丘に連なる延長線上にあります。日照量が多く降雨は少なめで、周辺地域より昼夜の寒暖差が大きいのも特徴です。
  • ブドウ畑に加え、古い風車の跡や美しいハト小屋が点在し、谷間には牧草地や多様な耕作地が広がるのどかな風景が見られます。まさに「ドルチェ・ヴィータ(甘美な人生)」のような雰囲気が漂っています!

フラン・コート・ド・ボルドーとそのワインが愛される理由

  • 個性豊かな赤、明るい印象の辛口白、美味しい甘口白など、あらゆる好みに応えるワインがあるから。
  • ボルドーの小さなアペラシオンとして、まさに宝石のような存在だから。
  • シャトーは平均10ヘクタールという人の手が行き届く規模のため、誰がどのように造るワインなのかを正確に知ることができるから。
  • 気骨ある本物の農家の生産者たちが誇りを持ってワイン造りを行っているから。
  • 生産者はビオディナミ農法やアグロフォレストリー農法、ビティパストラル農法などを行い、生物多様性を守る最前線にいるから。
  • ワインだけでなく、景観や穏やかな暮らし、11~12世紀の教会なども魅力的で、観光地として訪れる価値があるから。

知識

ぜひ知っておきたいフラン・コート・ド・ボルドーの2つの情報

このアペラシオンについてご紹介することはまだあります!

西暦507年まで、一気に歴史を遡りましょう。ヴイエの戦いで西ゴート族に勝利したフランク王のクローヴィスは、アキテーヌを手中に収めました。フランク王は軍の一部に、この地方の丘に駐屯するよう命じました。その駐屯地は当然のように「Ad Francos」(フランク族の場所)と呼ばれるようになり、それが時の流れとともに村となり、現在のフランとなりました。

1893年、タイヤックで、とあるブドウ栽培農家が畑に埋まっていた宝物を偶然発見しました。金貨が何百枚も入った2つの壺、何十本もの小さな金の延べ棒、そしてさまざまな古代の遺物。それはまさに、アリババの洞窟を思わせる小さな宝の部屋でした!宝の一部は宝飾品に鋳造され、また別の一部は四散してしまいました……。その後、この有名な「タイヤックの金貨」は、遺産相続や博物館の収蔵品などの中から、世界中のあちこちで時折姿を現しています。

土壌の特徴

足元には、無限の世界が広がっています。谷間のくぼ地では、さまざまな程度に粘土質が混じった土壌が見られる一方、丘陵地では主に粘土石灰質土壌が広がっています。

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さらに深部の地層も多様性に富んでおり、石灰質、第四紀の泥灰土、粘土の層……そして「クラス・ド・フェール」と呼ばれる、酸化鉄を多く含む堆積物まで含まれています。フラン・コート・ド・ボルドーで忘れてはならないのが、ボルドーでは珍しいブルークレイ(青粘土)の存在です。これは、砂漠のように乾燥する時も、大雨の時も、ブドウ畑への水分をミリメートル単位で調整する素晴らしい力を持つ土なのです。

時を遡る

近隣の村々と同じく、この地区のブドウ畑も非常に古い歴史に支えられています。ここでガリア時代の居住跡やメンヒル(先史時代の立石)が見つかっているのがその証拠です。

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一方、アペラシオンとしての正式な起源は1967年5月26日に遡ります。AOC「ボルドー・コート・ド・フラン」がデクレによって承認されたのがこの日であり、その後1976年と1989年に調整が行われました。

そして2009年、第二の大きな転機が訪れます。AOPコート・ド・ボルドーの誕生です。ボルドーの丘陵地帯に生まれたこのAOPは、ブライ・コート・ド・ボルドー、カディヤック・コート・ド・ボルドー、カスティヨン・コート・ド・ボルドー、そして、ボルドー・コート・ド・フラン改めフラン・コート・ド・ボルドーをまとめて包含した大家族となりました。さらに2016年には、サントフォワ・コート・ド・ボルドーがこの素晴らしい仲間に加わり、多様なテロワールと味わい豊かな個性派ワインの冒険の旅は今も順調に続いています。

ワインセレクション

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