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メドックの隠れた逸品

調和に満ちた味わい深いワインと多様なテロワール、そして伝統に深く根差した歴史。ムーリ(正式名称「ムーリ=ザン=メドック」)はメドックのアペラシオンの中で最も規模は小さいですが、飲めば強烈な印象を残さずにはいられない、宝物のような存在です。

ムーリのブドウ畑の特徴

重要ポイント

  • 600ヘクタールの畑に37戸の生産者(主に個人生産者)と協同組合が従事しています。
  • マルゴーサン=ジュリアンの間に位置し東西7kmに細長く延びるこの地区は、知る人ぞ知る、素晴らしいワインの宝庫です。一つだけではなく、複数の傑出したテロワールが結集し、メドック地方の縮図のような産地ともいえます。土壌については後ほど詳しくご紹介します!
  • 和やかで親しみを感じられるムーリのブドウ畑は、家族経営の生産と、そして土地の素朴な魅力を誇りとしています。

ムーリとそのワインが愛される理由

  • メドックで最も古い生産地のひとつだから。
  • 美食と相性抜群の魅力あふれるワインが揃っているから。
  • 多様性に富んだアッサンブラージュが、豊かなテロワールの素晴らしさを表現するから。
  • 歴史に根ざしたテロワールと、生産者たちの未来を見据えるワイン造りの姿勢が感じられるから。
  • 栽培面積の92%が環境認証を取得し、自然との共生を大切にするワイン造りが行われているから。
  • 試飲から、シャトー訪問、スポーツイベントの案内まで、ムーリの魅力をすべて楽しむためのアドバイスをくれる、おもてなしの心あふれるワインハウス(メゾン・デュ・ヴァン)があるから。

知識

ぜひ知っておきたいムーリの3つの情報

ちょっとした豆知識がお好きな方は、どうぞご一読ください!

ムーリは、ローマという名になっていたかもしれないことをご存知でしょうか?かつて法王が、ムーリのサン=サテュルナン教会とイタリアの別の教会を同時に建てるよう命じ、先に完成した方に「ローマ」という名を与えるつもりだったという地元の伝説があります。そしてムーリが競争に敗れたのは、ベイシュヴェルの悪霊が石材の運搬を遅らせたからだと言われています。

ムーリという村名は、風車、もしくは水車を意味するラテン語の「molinis」(モリニス)に由来します。その名のとおり、かつてこの地域には多くの風車や水車がありました。そのほとんどは、河口に向かって蛇行するメドック地方の小川(ガスコーニュの方言で「ジャル」)沿いに建てられていました。

「漕いで、飲んで」。これは、2024年から開催されているメドックの自転車レースの合言葉です。参加者のほとんどが仮装し、ムーリを通るコース沿いにはワイン試飲スポットが至る所に用意されています!

土壌の特徴

ムーリは、メドックのさまざまなテロワールを凝縮したような土壌を持っています。東側には、第四紀のガロンヌ川氾濫によって形成されたギュンツ氷期の砂利の小丘があり、温暖で水はけの良い痩せた土壌を生み出しています。西側には、ランド地方の砂質とピレネー山脈の砂礫質が混ざった粘土石灰質の平地が広がっています。第三期末期の白い小石や石英の礫が含まれるこの土壌は、特にメルロの成長に最適な環境となっています。

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西側には、ランド地方の砂質とピレネー山脈の砂礫質が混ざった粘土石灰質の平地が広がります。第三期末期の白い小石や石英の礫が含まれるこの土壌は、特にメルロの成長に最適な環境となっています。

時を遡る

ムーリに最初のブドウ樹が植えられたのは、13世紀のことでした。そして、封建領主や影響力のある宗教共同体がその発展を後押ししました。これを裏付けるように、11世紀に建立されたロマネスク教会が今でも残っています。

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やがて、粉挽き職人たちはブドウ栽培農家へと転身していきました。小川による自然の水はけを利用した、ライ麦栽培と製粉業を支えたこの痩せた土地は、実は質の高いワイン造りに最適だということが分かったのです。1671年の教会記録に、ムーリで最初のワイン生産者が登場しています。

ブドウ畑は、ブケランからグラン・プジョー、ブールにまで至り、現在のムーリ村全域へと急速に広がっていきました。1892年には、1500ヘクタールの畑に200戸の農家が従事していました。これは現在のムーリの2倍の規模です。そしてようやく、1938年にムーリはAOC(原産地統制名称)の認定を正式に取得しました。

ワインセレクション

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