街の近くのブドウ畑
ボルドーの街のすぐ側に広がる、ペサック・レオニャンのブドウ畑。ここは100%ボルドーの精神を宿す「アーバン・ワイン」の本拠地です。とはいえ、このアペラシオンは環境に優しいワイン造りも心得ています。ワイン造りに全力を傾ける生産者たちの手によって、素晴らしい自然環境が大切に守られているのです。
ペサック・レオニャンのブドウ畑の特徴
重要ポイント
- 1880ヘクタールの生産面積、56戸の生産者、70のシャトーがこの地域のワイン造りを支えています。ペサックとレオニャンはもちろん、メリニャック、タランス、グラディニャン、カネジャン、ヴィルナヴ=ドルノン、カドジャック、マルティヤック、サン=メダール=デランなど10の村にブドウ畑が広がっています。
- ボルドーの街に最も近いブドウ畑として、大都市の景観の中に溶け込むように存在。トラムを降りれば、市の中心部からわずか20分ほどで、林道や森、小川に囲まれたブドウ畑の畝が現れ、有名な砂利の小丘へと続いていきます。この丘については後ほど詳しくご紹介します!
- この楽園を守るため、結束した生産者たちがCSR活動、減農薬栽培、生物多様性の保全などに取り組んでいます。また、すべての区画がHVE(環境価値重視認定)を取得しています。
ペサック・レオニャンとそのワインが愛される理由
- 世界が手本にする赤ワインのエレガンスと、決して真似のできない白ワインの個性。
- ボルドーの「緑の心臓」ともいえるブドウ畑。街の中心部から目と鼻の先にあるこの自然の一角は、市民の憩いの場所となっています。
- 何世代にもわたり、ブドウの木と共に土地にしっかりと根を下ろしてきた生産者たち。
- 何よりもエコシステムの尊重を優先する、妥協なき生産者の姿勢。
- 高い基準と創造性を絶えず両立しながら、時代を超えるスタイルを守り続けるそのワイン造り。
- 歴史も建築も異なるさまざまなシャトーを巡る、忘れがたい散策体験。
ぺサック・レオニャンのスタイルの特徴
ペサック・レオニャンといえば、その卓越性に言及せずにはいられません。それだけでなく、優雅さ、繊細さ、魅惑、果実味も兼ね備えており、そのスタイルを一言で言い表すことはできません。
ぺサック・レオニャン、ボルドーの真の味わい。
そこには、精密さ、安定感、そして長い余韻があります。とりわけ、AOPの赤ワインは骨格と果実味のバランスが完璧です。時を経ることで絹のように滑らかなタンニンとミネラルのニュアンスが現れ、テロワールの個性と豊かなアロマをいっそう際立たせます。
格調高い白ワインも例外ではありません。その複雑性、溌溂とした酸味、調和のとれた味わいが、特徴となって強い印象を残します。それだけでなく、白い果実の香り、柑橘類のニュアンス、心地の良いミネラル感、そして長期熟成のポテンシャルも大きな魅力です。
いつの時も、愛好家がペサック・レオニャンのワインに心惹かれるのも不思議ではありません!
ぺサック・レオニャンで味わえるワイン
ひとつのテロワールから、赤ワイン(全体の86%)と辛口白ワインの2つのワインが生まれます。
赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロという風味豊かなデュオによって、エレガンス、なめらかさ、そしてピュアな果実味が表現されます。さらに、カベルネ・フラン、カルメネール、マルベック、プティ・ヴェルドといった品種も、アッサンブラージュに個性を与える役割を果たします。白ワインは、ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ、セミヨン、ミュスカデルによって、その魅力が生み出されます。
豆知識
ぜひ知っておきたいぺサック・レオニャンの3つの情報
知ればさらに楽しめるようになるぺサック・レオニャンの3つの逸話をご紹介します。
1.
ぺサック・レオニャンは、ボルドーで最も若いアペラシオン。これについては後ほど詳しくご説明します。
3.
2023年以降、マルティヤックを拠点とする鉄工芸術家ブルーノ・ヌオーが制作した2基の塔が、レオニャン入口で来訪者を迎えています。これはアペラシオンの創設者であり、18年間会長を務めたアンドレ・ルルトンへの賛辞です。この重要人物への最後の敬意として、作品が立つロータリーは「アンドレ・ルトン」と改名されました。
土壌の特徴
ペサック・レオニャンの土壌は、ブドウの木にとってまるでキャビアのような存在です。このアペラシオンは「グラバス・ド・ボルドー」、すなわち有名なボルドー礫層に恵まれており、川の小石、細かい礫、火打石、砂、粘土、石灰岩を含む地質学的のカクテルから生まれています。
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これらの古代の河川堆積物は、起伏に富んだ露頭を形成し、ガロンヌ川に流れ込む様々な小川の灌漑ネットワークと相まって、ブドウ畑に完璧な自然排水をもたらします。そして醸造の仕上げとなるのは、理想的な微気候です。北に市街地が位置するため気温は穏やかに保たれ、東のガロンヌ川は霜を防ぎ、西のランドの森は冬の風からブドウ畑を守ってくれます。
時を遡る
1987年9月9日、アンドレ・リュルトンの貢献により、AOPペサック・レオニャンは正式に誕生しました。
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このAOPはボルドーで最も若いアペラシオンのひとつですが、この卓越したテロワールは決してつい最近生まれたものではありません。むしろその逆です!最初のブドウ樹は、二千年以上も前にローマ人によってここに植えられました。さらに、ペサック・レオニャンを代表する名門シャトーの大半には数世紀にわたる歴史があります。つまり、若さと経験、そして並外れた才能を同時に兼ね備えるワインなのです!