砂利や小石が創り出す繊細で上品な 中甘口白ワイン
ここはボルドーワインの歴史的発祥の地です。古来の伝統と誇り、そして本物へのこだわりが、新たな生産者たちの意欲と結びつき、中甘口の白ワインを生み出しています。知る人ぞ知る、手頃で繊細な味わいのワインです。
グラーヴ・シュペリュールのブドウ畑の特徴
重要ポイント
- 150ヘクタールのブドウ畑と、情熱あふれる約30戸の生産者たち。
- ボルドー左岸のガロンヌ川沿いに植えられたブドウ畑は、近くの大西洋の影響を存分に受けます。その結果、ブドウ栽培に最適な穏やかで温暖な気候が生まれます。
- 数千年も前にガロンヌ川が運んだ砂利や丸い小石が、このワインの名声を築き、その名の由来となりました。周囲には、砂質粘土の段丘、砂利質の隆起地、さらには石灰岩やシルトも広がっています。これについては、後ほどさらに詳しくご紹介します。
グラーヴ・シュペリュールとそのワインが愛される理由
- どのボトルを選んでも、上品で控えめな甘さが楽しめるから。
- デザートやフォアグラに合わせるワインとして最適だから。
- 家族経営の小規模な生産者が紡ぐ、世代を超えて続く物語があるから。
- 若い造り手たちの伝統を損なわない革新と創造性を感じられるから。
- ポダンサックにあるワインハウス(メゾン・デュ・ヴァン)で、このアペラシオンの魅力と忘れがたい体験を味わえるから。
- 点在するシャトーや、息をのむほど美しい風景を楽しむのに最適なグラーヴとソーテルヌのボルドーワイン街道があるから。
グラーヴ・シュペリュールのスタイルの特徴
グラーヴ・シュペリュールは、いつだって愛好家たちの期待を裏切りません。本物らしさと優雅さの代名詞と言えるようなワインなのです。
ボルドーワインの真骨頂を体現するシグネチャーワイン
この魅力あふれる中甘口白ワインは、フレッシュで丸みがあり、蜂蜜、砂糖漬けの果実、花の香りが特徴的です。生産者ごとにさまざまなスタイルがありますが、どれも味わい深いものばかりです。
ところで、このすぐ近くでAOPグラーヴの赤ワインや辛口白ワインが造られていることをご存じでしたか?気になる方は、ぜひ専用ページをご覧ください。
グラーヴ・シュペリュールの中甘口白ワインと、グラーヴの辛口ワインに共通しているのは何でしょうか?それは、どちらも同じくらい気軽に楽しめるということです!
グラーヴ・シュペリュールで味わえるワイン
ご想像の通り、ここでは中甘口白ワインのみが味わえます。
使用される主要なブドウ品種は3つ。一つ目は、厚みがあり、きわめてエレガントなワインを生みだすセミヨン(48%)。二つ目は、溌溂とした味わいと特徴的なアロマが魅力のソーヴィニヨン・ブラン(45%)。そして三つ目は、控えめながら心地よい花や果実のニュアンスを添えるミュスカデル(4%)です。
豆知識
ぜひ知っておきたいグラーヴ・シュペリュールの3つの情報
知ればさらに楽しめるようになるグラーヴ・シュペリュールの3つの逸話をご紹介します。
1.
ボルドーワインの歴史はこのグラーヴから始まりました!12世紀、ボルドーからイングランドへ船で運ばれた最初のワインは、この地で造られたものでした。つまり、ボルドーが世界的名声を築く足掛けとなったのは、この地だったのです。
2.
グラーヴ・シュペリュールの中甘口白ワインの秘密。それは「忍耐」です!ブドウは必要な糖分と芳香を引き出すため、過熟したタイミングで数回に分けて厳選しながら手摘みで収穫されます。まさに職人技です。
3.
「グラーヴ」は古フランス語の「グラヴァ」に由来し、「砂利の多い土地」を意味します。これは、このアペラシオンに典型的な砂利質の土壌を示しています。そして、ボルドーで唯一、自らのテロワールの名を誇り高く冠するアペラシオンでもあります。
土壌の特徴
グラーヴ・シュペリュールの土壌を作り上げているのは、砂利、丸い小石、そして恵みをもたらす一本の川です。
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ガロンヌ川は、数千年にかけてピレネー山脈からこれらの宝物を運び堆積させてきました。砂利質の土壌は、日中は太陽の光から熱を蓄え、夜になるとブドウ畑に放出し、天然の暖房装置のような役目を果たします。そして深部には、石、砂利、砂、粘土、シルト、石灰が混ざり合ったパッチワークのような層が広がり、理想的な水捌けをもたらします。その結果生まれるのが、よく熟したブドウ、そして繊細さと優雅さを兼ね備えたバランスのとれたワインです。
時を遡る
グラーヴの歴史は、ボルドーに現在のようなブドウ畑が現れるようになる遥か昔に始まりました。1世紀に、ボルドー地方の最初のブドウ品種やヴィンテージ、偉大なシャトーがこの地で花開いたのです。
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丘陵地帯がブドウ畑で覆われるようになったのは、中世になってからでした。石の多い土壌にとって、ブドウ栽培はまさに天の恵みでした。土地の潜在力を完全に発揮できるようになってからは、ここで造られたワインがイングランドや北ヨーロッパへ輸出されるようになり、ボルドーのブドウ畑の名声は飛躍的に高まっていきました。
そして、16世紀から18世紀にかけて大規模なシャトーがこの地に作られ、グラーヴのワインは非公式ながらもボルドーの基準として確立されました。1937年、AOPグラーヴ・シュペリュールが公式に認定され、この中甘口白ワインの優雅さが讃えられました。
