ボルドーワインの生まれた場所
グラーヴ。それはボルドーのブドウ畑の出発点です。ボルドーのワイン造りは遥か昔にここから始まりました。長年磨き抜かれてきた伝統技術と正統なアイデンティティが融合し、テロワールに深く根ざした真に優雅なワインがここで生まれています。
グラーヴのブドウ畑の特徴
重要ポイント
- 総面積3 350ヘクタール、42の村、そして200戸の情熱的な生産者が歴史あるテロワールを支えています。
- ボルドー南部、ガロンヌ川の左岸に沿ってサン=パルドン=ド=コンクまで広がるブドウ畑。このアペラシオン名は、数千年にわたり川が堆積させた砂利と滑らかな小石に由来します。現在は砂質粘土の段丘、砂利質の隆起地、石灰岩とシルトの土壌も見られます。詳しくは、記事後半にてご確認ください!
- 等級や序列のない地区独自のグラン・クリュ格付けがあり、ここでは優れた14のシャトーが選ばれています。格付けされたこうしたワインは、愛好家に大きな喜びをもたらします。
グラーヴとそのワインが愛される理由
- 世代を超えて受け継がれる、小規模な家族経営のシャトー。
- 新しいニーズを敏感に捉え、伝統と現代性をダイナミックに融合する若い造り手たち。
- 家族や仲間と気軽に楽しめる、個性豊かなワイン。
- 程よいバランスの赤ワインから表情豊かな辛口白ワインまで味わえるその多彩さ。
- 理想の一本へ導いてくれる、ポダンサックにあるワインハウス(メゾン・デュ・ヴァン)。
- グラーヴとソーテルヌのボルドーワイン街道を通したブドウ畑巡り。
グラーヴのスタイルの特徴
手頃な価格でエレガント、そして本物の味わいが楽しめるグラーヴのワインには、誰にでも愛される魅力があります。
まさに私たちが好む、揺るぎない誠実さを備えたシグネチャーワイン。
赤ワインはなめらかで優雅、繊細なタンニンと調和の取れた骨格が特徴です。果実味とオークやスモーキーの香りが見事なバランスで、さらに時間をかけて熟成させる楽しみもあります。
辛口白ワインには、二つの特徴があります。一つは、柑橘類や白い花、時にトロピカルフルーツのほのかなニュアンスを感じさせる、生き生きとして爽やかで表情豊かなワイン。もう一つは、樽熟成によって生まれる、豊かで複雑な味わいのワインです。
ほのかな甘さがお好みであれば、この地域で造られている美味しい中甘口白ワインもおすすめです。詳細は、AOPグラーヴ・シュペリウールのページをご覧ください。
多彩な個性が揃い、どんな好みにも応えてくれる。それがグラーヴワインです!
関連記事: ブドウ品種グラーヴで味わえるワイン
すでに少しご紹介しましたが、グラーヴでは主に、赤ワイン、そして辛口白ワインが造られています。
赤ワインに関しては、まずメルロ(AOPの59%)が中心となり、滑らかさと豊かな果実味でリードします。カベルネ・ソーヴィニヨン(33%)は優れた香りと熟成能力をもたらし、カベルネ・フラン(3%)はほんのり胡椒のニュアンスを添えます。そして、プティ・ヴェルド、マルベック、カルメネールが、見事に全体のバランスを仕上げます。
白ワインに関しては、セミヨン(48%)とソーヴィニヨン・ブラン(45%)が主役です。セミヨンは厚いボディを、ソーヴィニヨン・ブランは生き生きとした味わいをもたらします。最後に、ミュスカデル(4%)が花と果実のニュアンスを加え、ソーヴィニヨン・グリ(3%)がそれを引き立てます。

豆知識
ぜひ知っておきたいグラーヴの3つの情報
このワインは美味しいだけでなく、読んで味わいたい逸話がたくさんあります!
1.
グラーヴという名は、まさにその土地を物語っています。「グラーヴ」は古フランス語の「グラヴァ」に由来し、「砂利の多い土地」を意味します。これは、このアペラシオンに典型的な砂利質の土壌を示しています。そして、ボルドーで唯一、自らのテロワールの名を誇り高く冠するアペラシオンでもあります。
2.
12世紀、イングランドへ最初に輸出されたボルドーワインはまさにこのグラーヴのものでした!つまり、ボルドーワインの国際的な成功はここから始まったのです。
3.
啓蒙時代の著名な哲学者モンテスキューは、アペラシオンの中心部に位置するシャトー・ド・ラ・ブレードを所有していた。この城は今日でも多くの訪問者を惹きつけており、知恵が優れたワインを生み出すことも証明しているのだ!啓蒙思想を代表する哲学者モンテスキューは、当アペラシオンの中心に位置するシャトー・ド・ラ・ブレードを所有していました。この城は今日でも多くの訪問者を惹きつけており、知恵が良いワインに巡り合わせてくれるような気にさせます。
土壌の特徴
その昔、ガロンヌ川は、長い年月をかけて、ピレネー山脈から砂利や丸い小石をこの地へ運んできました。
En voir plus
この「グラーヴ(砂利)」は、日中は太陽の光から熱を蓄え、夜になるとブドウ畑に放出し、天然の暖房装置のような役目を果たします。地表の下には、石、砂利、砂、シルト、粘土が石灰岩、鉄分を含む硬盤層、粘土質の深層土の上に堆積しています。これにより水はけの良い土壌が形成され、ブドウが均一に熟し、ワインに、優雅さ、繊細さ、バランスという三拍子揃った魅力をもたらします。
時を遡る
ボルドーのブドウ畑の伝説は、1世紀にここから始まりました。最初のブドウ品種、ヴィンテージ、偉大なシャトーが、この砂利質の土地で誕生したのです。
En voir plus
中世になると、何も育たない貧しい石だらけの土壌に、ボルドーの街を囲むようにブドウが植えられるようになりました。そしてこの地域のワインはイングランドで大評判となり、北ヨーロッパにまで輸出されるようになりました。こうしてボルドーのワイン造りの発展は本格的に始まりました。
16世紀から18世紀にかけて大規模なシャトーがこの地に作られるようになると、「グラーヴワイン」は伝統的なボルドーワインの基準となりました。そしてついに、1937年、AOPグラーヴが正式に認定され、この歴史あるワインの品質と独自性が改めて証明されることとなりました。