黄金色ワインの宝庫
バルサックでは、時間と忍耐、そして自然の魔法が結びつき、貴腐菌(ボトリティス・シネレア)が生み出されます。その結果誕生したのが、前菜からデザートまで、さらには食後のひとときにも楽しめる、完璧な黄金色をした極上の甘口白ワインです!
バルサックのブドウ畑の特徴
重要ポイント
- 400ヘクタールのブドウ畑を30戸のワイン生産者が栽培し、1855年の格付けでは10ものグラン・クリュ(最高級格付け)を獲得しました。
- ランド地方から流れ出る冷たいシロン川の水が、バルサック港でより温暖なガロンヌ川に合流することで生み出される独特の微気候。
- ボトリティス・シネレアという菌のおかげで生まれる素晴らしい自然現象。秋の朝霧が午後の陽光に替わる頃、熟したブドウにこの微小な菌が発生し、果実を優しく萎ませ糖分と香りを凝縮します。
バルサックとそのワインが愛される理由
- 驚くほど多彩なワインを提供していながら、それらすべてに爽やかさとミネラル感があるから。
- ブドウは数度にわたり丁寧に手摘みされ、ボトリティス・シネレアの影響を受けた房や実のみが収穫されるから。
- それぞれのワインがその生産者独自の風格を反映しているから。
- あらゆる場面に合うワインを生産しているため、食前酒からデザートまで幅広く対応できるから。
- フォアグラ、ロックフォールチーズ、鶏肉などの定番料理から、シーフード、寿司、エスニック料理といったより大胆なペアリングまで実現できるから。
- バルサック駅で下車し、ブドウ畑を自転車でゆったりと巡れば、息をのむような風景と見事なシャトーが広がるから。
バルサックのスタイルの特徴
何といっても、他に類を見ないテロワールがもたらす、その際立った爽やかさがバルサックのワインの魅力です。
違いを生む素晴らしいミネラル感
バルサックのワインは豊かな風味に満ちています。最初の数年は、柑橘類や白い花、果樹園の果実の香りを放つフレッシュなワインですが、時を経ると複雑さが増し、スパイスやトロピカルフルーツ、蜂蜜のニュアンスが現れ、その後ドライフルーツ、砂糖漬けの果実、ナッツの風味へと変化します。特徴的な琥珀色とシルクのような口当たり、そして抗いがたい魅力が際立つワインです。
ご想像の通り、バルサックのワインは、若いうちから楽しめる一方で、数年間眠らせておいたボトルを開ける喜びも格別なのです!
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それはもちろん、甘口白ワインです。
これらは主に4種類のブドウ品種から造られます。土地の王者セミヨンは、繊細さ、複雑さ、そしてバランスをもたらします。ソーヴィニヨン・ブランとソーヴィニヨン・グリは、クリスプな酸味と、フルボディかつ芳醇な香りを持ち、爽やかなタッチを加えます。ミュスカデルはより控えめながら、他の品種に劣ることなく、この素晴らしい調和に花のような香りと果実味を添えます。
豆知識
ぜひ知っておきたいバルサックの3つの情報
バルサックについてもっとよく知りたい方のために、興味深い情報をご用意しました。
1.
ボトリティス・シネレアだけで、バルサックのワインに50種類以上もの香りを生み出すといわれています。
2.
バルサックは、ソーテルヌのAOPの一部であり、そのブドウ畑はより広大な地域に広がっています。そのため、この地域の生産者はワインに「バルサック」または「ソーテルヌ」の名称を付けることができます。
3.
バルサック(Barsac)の接尾辞の「-ac」はラテン語の「aqua」(水)に由来し、ローマ人が水路に近い村を指すのに用いられていました。つまり、バルサックはシロン川とガロンヌ川の流れとともに鼓動しているということです!
土壌の特徴
バルサックのテロワールをよりよく理解するには、地中を覗いてみるのが一番です。
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そこには、古代の海底に由来する白色あるいは淡黄色の岩石――ヒトデの化石が散りばめられたアステリア石灰岩が広がっています。この地質がワインに独特のミネラル感と洗練された風味をもたらし、数年の熟成を経て真価を発揮する唯一無二の特質となっているのです。
時を遡る
中世の早い時期から、バルサックは王室代官の所在地であり、河川港を擁する商業の中心地として栄えた村でした。そのため、当時から多くのワインが積み出されていました。
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そしてナポレオン3世の時代に、バルサックの複数のシャトーが1855年の格付けで名誉ある地位を獲得しました。これはまさに輝かしい栄冠でした。
1936年、バルサックはフランスで最初のAOPの一つとして正式に認定されました。それは、栽培者の専門技術とボトリティス・シネレアの発生に適した微気候が生み出すテロワールの独自性を示す絶好の機会となりました。そして今日も、こうした奇跡ともいえる見事な調和によって、バルサックの歴史は紡がれ続けています。