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一つのアペラシオン、二つの宝。

自然は、サント・クロワ・デュ・モンに見事な二つの恵みをもたらしました。地上には、「丘陵のネクター」と称される素晴らしい甘口ワインを生み出すブドウ畑を、足元には、ワインに独特の個性を与える化石牡蠣礁を。

サント・クロワ・デュ・モンのブドウ畑の特徴

重要ポイント

  • サント・クロワ・デュ・モンという村に広がる200ヘクタールのブドウ畑と、そこでワイン造りに励む22戸の生産者たち。
  • ボルドー南部、ガロンヌ川右岸の丘陵地帯に位置するこの土地の気候は、貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の繁殖に適しています。この小さな菌はブドウ粒の糖分と香りを凝縮させるため、甘口白ワインの生産には欠かせません。
  • ブドウ畑の下には、第三紀に形成された牡蠣礁の化石層でできた巨大な台地が隠されています。サント・クロワ・デュ・モンの象徴にもなっているこの自然の驚異は非常に壮観です。

サント・クロワ・デュ・モンとそのワインが愛される理由

  • 上品な甘さと豊かな香りの、他にはない美味しさを持つワインだから。
  • 造り手の根気と熟練した技の結晶ともいえるから。
  • 2000万年前の牡蠣礁の上に広がる、そう簡単には出会うことのできない稀有なブドウ畑があるから。
  • ワイングラスを片手に眺める丘陵地帯の壮大なパノラマは、思わず見入ってしまうほどの美しさがあるから。
  • サント・クロワ・デュ・モンを散策しながら、牡蠣化石層の断崖、タスト城、趣きある小径など、この地域の歴史と文化を体験できるから。いつ訪れても新しい出会いが待っています。

知識

ぜひ知っておきたいサント・クロワ・デュ・モンの3つの情報

このアペラシオンに関する知識を深め、次回のテイスティングがいっそう楽しくなるような情報をご紹介します。

牡蠣礁の化石層の厚さはなんと数メートルにも及びます。いくつかのシャトーはこの地下スペースを利用することを思いつき、地層を掘り抜いて巨大な貯蔵室を造りました。これは、ワインの熟成香を引き出すのに最適な環境です。

貴腐菌が付着した貴重なブドウは、9月末から10月初めに始まる遅摘みで、手作業によってのみ収穫されます。畑での貴腐菌の働きは均一でないため、複数回に分けて手摘みをする必要があるのです。そのため、収穫期間は5〜9週間に及びます。

一見意外に思えますが、実は生牡蠣とサント・クロワ・デュ・モンは相性抜群です。よく考えると、牡蠣の化石層で名高いこのAOPにとって、それほど驚くことではないのかもしれません。

土壌の特徴

サント・クロワ・デュ・モンのブドウ畑は、素晴らしい甘口白ワイン造りに最適なテロワールに恵まれています。南西向きの起伏に富んだ台地や斜面、粘土石灰質の土壌の下には、有名な牡蠣殻の化石が混ざった粘土石灰質の土壌が広がっています。

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ワインに上品なミネラル感と素晴らしい余韻をもたらす、ユニークな地質構造です。

時を遡る

牡蠣の化石層の存在からも分かるように、サント・クロワ・デュ・モンのテロワールは数百万年の歴史を誇ります。その一方、ブドウ栽培の歴史は古代まで遡ります。そして、ワイン生産地として本格的な発展を見せ始めたのは中世のことでした。

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そのきっかけとなったのが、ボルドーとイングランド間の交易、そしてその後17世紀のオランダとの盛んな交易でした。

甘口ワインの最初のブドウ収穫の記録は1630年に遡りますが、オランダ人はその需要を一気に高めただけでなく、硫黄燻蒸を用いた樽熟成や瓶内熟成など、この地域のワイン生産に画期的な技術をもたらしました。

19世紀後半にフィロキセラの被害を乗り越えたサント・クロワ・デュ・モンは、セミヨンをはじめとする高貴種によるブドウ樹の植え替えを行いました。1908年の「グラン・ヴァン・ブラン生産者協同組合」の発足後、1936年にようやくAOCサント・クロワ・デュ・モンが誕生し、何世紀にもわたって受け継がれるこの地域のワイン造りの伝統技術が正式に認められました。

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