白ワイン一筋のアペラシオン
小規模ながら、実に豊かな歴史を持つコート・ド・ボルドー・サンマケールには、本物の魅力がいっぱい。特に、辛口から中甘口、甘口までの爽やかで洗練された白ワインを生み出しています。白ワインなくして、この地を語ることはできません。
コート・ド・ボルドー・サンマケールのブドウ畑の特徴
重要ポイント
- わずか10の村に15戸ほどの生産者がブドウ栽培に従事。その村とは、コドゥロ、ル・ピアン=シュル=ガロンヌ、サン=タンドレ=デュ=ボワ、サン=ローラン=デュ=ボワ、サン=ローラン=デュ=プラン、サン=マルシアル、サン=マルタン=ド=セスカ、サン=ピエール=ドーリヤック、サント=フォワ=ラ=ロング、そしてサン=マケールです。
- ボルドー南部、ガロンヌ川右岸のプルミエール・コート・ド・ボルドー地区に広がるブドウ畑。貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の発生に不可欠な、日当たりの良い丘陵と温暖な海洋性気候という条件に恵まれています。芳醇な中甘口と甘口白ワインの生産に理想的な環境です。
- 商業、そしてワイン産地としての豊かな歴史は、今なお地元の人々の誇りとなっています。
コート・ド・ボルドー・サンマケールとそのワインが愛される理由
- 辛口から中甘口、そして甘口まで、多彩な白ワインを提供するこのアペラシオンは、規模は小さくても魅力がいっぱい詰まっているから。
- エレガンスが際立つ特別な味わいがあるから。
- ボルドーのワイン造りの技量を見事に体現しているから。
- 造り手たちが大切に守り続ける古くからの伝統があるから。
- 秀逸なワインの他にも、中世の村サン=マケールの心に残る美しい街並みがあるから。

コート・ド・ボルドー・サンマケールのスタイルの特徴
多様性、エレガンス、調和。このアペラシオンは、そのすべてを兼ね備えています。
最初から際立つ、爽やかで繊細な香り。
口に含めば、豊かさと生き生きとした味わいの絶妙なバランスの中に、芳醇で複雑な香りと心地よい余韻が広がります。
ほんのり香る、ムスク、炒ったアーモンド、青りんご、白い果肉のフルーツ、アカシアの花、そしてバニラ。なめらかで豊かなその味わいに、蜂蜜やドライフルーツのニュアンスが程よい甘みを添えています。
まさに、ボルドーを象徴する夢のようなワインです。
コート・ド・ボルドー・サンマケールのワイン
辛口から中甘口、そして甘口まで、多彩な白ワインを取り揃えています。
このアペラシオンのシグネチャーともいえるセミヨンは、蜂蜜や白い花、マルメロ、砂糖漬けの果実の豊かな香りとともに、ふくよかで甘美な味わいをもたらします。特に中甘口と甘口のワインでは、その豊かさがいっそう際立ちます。次に用いられるソーヴィニヨン・ブランは、爽やかさをもたらし、柑橘類やトロピカルフルーツ、花のフレッシュで凝縮感のある香りを引き立てます。ミュスカデルはごく少量しか使用されませんが、オレンジやリンデンの花、新鮮なブドウの繊細な香りをほんのり添えます。
豆知識
ぜひ知っておきたいコート・ド・ボルドー・サンマケールの3つの情報
このアペラシオンには、まだまだ驚きの事実が隠されています。
1.
中世には、サン=マケールはイングランド王から直々に授けられた「ワイン特権」を保持していました。これは、河川舟運でガロンヌ川を往来するすべてのワイン、とりわけケルシー産のワインに対し、通行税を課す権利です。この特権のおかげで、サン=マケールの港はこの地方でも屈指の繁栄を誇り、何十年にもわたってボルドーと肩を並べるほどの賑わいを見せていました。
2.
今日こそ中甘口、甘口、辛口の白ワインの生産で知られているサン=マケールですが、かつては赤ワイン生産のための古い品種(地元品種「サンマケール」を含む)を栽培していました。
3.
18世紀から20世紀にかけて、サン=マケールは樽製造の一大中心地でもありました。このアペラシオンにおけるワインの歴史的重要性を示す、もう一つの証しとも言えます。
土壌の特徴
サンマケールのテロワールは、ワイン同様に実に多様です。主な土壌は粘土と石灰質ですが、区画によっては石灰質に砂や砂利が混じっていることもあります。
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こうした多彩な土壌が、さまざまなブドウ品種の個性を十分に引き出し、爽やかで気品あるワインを生み出す下地となっています。
時を遡る
サン=マケールのブドウ栽培の歴史は古代まで遡りますが、ワイン生産が本格的に発展したのは中世のことです。その背景には、ボルドーとイングランドの活発な交易がありました。1341年にイングランド王家の直轄港となったこの町は、ガロンヌ川沿いという戦略的な立地と「ワイン特権」のおかげで、さらなる繁栄を遂げました。
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17世紀になると、今度はオランダからの需要が白ワイン生産を後押しし、そのおかげでワイン生産に画期的な技術がもたらされました。その一例が、硫黄燻蒸を用いた樽熟成や瓶内熟成です。
1914年に「グラーヴ・ド・サンマケール」組合が設立され、1937年には「コート・ド・ボルドー・サンマケール」の名で正式に認定されました。この時、白ワインの生産はごく限られたものでしたが、2000年代に入り地元生産者たちの新たな熱意によって再び活気を取り戻しました。コート・ド・ボルドー・サンマケールは、これからも私たちを楽しませてくれることでしょう!