個性豊かなファミリー
歴史ある5つのアペラシオン(ブライ、カディヤック、カスティヨン、フラン、サントフォワ)が、ひとつの「ファミリー」としてチームを組んだ結果生まれたのが、このAOPコート・ド・ボルドーです。これはボルドー地方では初めての試みでした。結果として、手頃な価格で家族や仲間と楽しい時間を分かち合うのに最適なワインが生まれました。
コート・ド・ボルドーのブドウ畑の特徴
重要ポイント
- 5つのアペラシオン(ブライ、カディヤック、カスティヨン、フラン、サントフォワ)を横断的にまとめる6つ目のアペラシオンとして生まれたのが、このコート・ド・ボルドーです。このアペラシオンは、これら5つのテロワールのいずれでも生産することができます。
- 5つのアペラシオンの総面積は8500ヘクタールで、ボルドー栽培地全体の約9%を占めます。そのうち715ヘクタールが横断的なAOPコート・ド・ボルドーとなっています。
- 「コート=丘」という名前の由来となっている、丘陵地帯の起伏に富むこの土地は、南および南西向きで、土壌は主に粘土石灰質、場合によっては砂礫質も混じっています。ブドウ畑はジロンド川、ドルドーニュ川、ガロンヌ川、周辺の河川の恩恵を受けており、豊富な日光と適度な風に恵まれた理想的な環境が整った生産地となっています。
コート・ド・ボルドーとそのワインが愛される理由
- 品質、楽しさ、手頃な価格の三拍子が揃っており、どれを選んでも満足のできるアペラシオンだから。
- 家族経営の小規模なワイナリーが、伝統と革新を両立させているから。
- 造り手がアッサンブラージュの職人技を極めているから。
- ワイナリーやワインショップで、造り手たちとの温かな交流が楽しめる見本市やオープンデー、様々なイベントが開催されているから。
- 川を見下ろすブドウ畑が描く美しい曲線と、飽きのこない風景があるから。
- 古い石造りの村やその城郭、要塞や城塞といった歴史を語る風景があるから。
コート・ド・ボルドーのスタイルの特徴
優雅さ、豊かな味わい、まろやかさ、しっかりとした骨格、そしてこの産地ならではのシンプルさといった、私たちが求めるものがすべて揃っています。
全てに通ずる特徴は、「楽しめる保証」。
コート・ド・ボルドーの生産者たちは、自分たちの土壌とテロワールについての深い知識を古くから受け継いでおり、それが醸造所での素晴らしいワイン造りにつながっています。そこに完璧なアッサンブラージュと伝統、革新の見事な融合が加わることで、すべての人の味覚に響く高品質なワインが生まれます。
ブライ、カディヤック、カスティヨン、フラン、サントフォワーーどの生産地にも、独自の個性と香りのニュアンスがあり、唯一無二の特徴となっています。
すべての大家族がそうであるように、コート・ド・ボルドーの5つのメンバーにも、それぞれ独自の個性があるのです!
コート・ド・ボルドーで味わえるワイン
それはもちろん、赤ワインです。
コート・ド・ボルドーのそれぞれのブドウ品種には、それぞれの役割があります。メルロは丸みとしなやかさをもたらし、カベルネ・ソーヴィニヨンは力強さと骨格を、カベルネ・フランは優雅さを添えます。そして、時に全体にスパイスを加えてくれるマルベック(またはコット)も忘れてはいけません。まさにブドウ品種のチームプレーといえます!
豆知識
ぜひ知っておきたいコート・ド・ボルドーの5つの情報
アペラシオンを構成する5つのテロワールのそれぞれが、まさに自分だけの逸話を持っています!
1.
ブライ・コート・ド・ボルドーは、ユネスコ世界遺産に登録されているヴォーバンの傑作、ブライ要塞によってその名声を得ています。かつてこの地のワインはメドック産のものより「旅に強い」と言われていました。というのも、タンニンが船での輸送によりよく耐えたからです。
2.
カスティヨン・コート・ド・ボルドーは、百年戦争の終結とアキテーヌ地方におけるイングランド支配の終焉を告げたカスティヨンの戦いに因んで名付けられました。この勝利は、後に「ボルドーワインの解放」とも言われました。
3.
フラン・コート・ド・ボルドーは、この大家族の中でも最小規模のアペラシオンのひとつですが、ボルドー地方で最も古いブドウ畑を有しています。名前は、カール大帝の進出に伴い、この地にフランク族の入植者がやって来たことに由来します。
4.
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、カディヤック・コート・ド・ボルドーとあの有名なアメリカ車には直接的なつながりがあります。ボルドー地方出身のアントワーヌ・ド・ラ・モット(カディヤック卿)が、ミシガン州のある町に自分の名を与え、それが自動車ブランド名になりました。
5.
サントフォワ・コート・ド・ボルドーは、ボルドーの中でも特に知られることの少ないアペラシオンのひとつで、マイクロドメーヌ(小規模生産者)ファンのお気に入りです。
土壌の特徴
コート・ド・ボルドーのテロワールには多くの利点があります。特に、丘陵の斜面と粘土石灰質土壌は水捌けの良い環境を作り出します。
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そのほかにも、砂礫質、砂質、粘土砂礫質、粘土砂質など、さまざまなタイプの土壌が混在しています。つまり、多彩な組み合わせが可能であり、各品種にそれぞれ最適な区画を見つけられるというわけです。
時を遡る
1985年、ブライ、カスティヨン、フラン、カディヤックという古くからのテロワールの造り手たちは、力を結集し、「コート・ド・ボルドー協会」を設立しました。
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その目的は、自分たちのワインの価値を高め、ひとつの声として発信することにありました。2009年には、AOPコート・ド・ボルドーとその共通の仕様が正式に認められ、このシナジーはさらに確固たるものとなりました。そして2016年には、サントフォワが加わりました。
「コート・ド・ボルドー」という名称は、5つの生産地に共通する丘陵の地形と、彼らのボルドーに根ざしたアイデンティティの両方に由来します。この横断的なアペラシオンによって、生産者、協同組合、ネゴシアンたちは、ワイン愛好家にとってシンプルで分かりやすく、覚えやすい名称のもとでワインを提供できるようになりました。そして大成功を収めました!